ケビン、フル回転 SUZUKA Sound of ENGINE 2015 こぼれ話 その2

「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」の2輪部門で一番活躍したのは誰か?といえば、それはケビン・シュワンツだと思います。ペプシ・スズキ、ラッキーストライク・スズキの2台のRGVΓ500に乗って、練習走行の金曜日を含め週末の3日間、何度も走行を披露してくれました。
ペプシ・スズキ(XR75)と出番を待つケビン。ペプシ・スズキに乗るときはペプシのスーツ、ラッキーストライク・スズキに乗るときはラッキーストライクのスーツ・・・にちゃんと着替えてました。
こちらのXR75は欠品のある状態でしたが、わずか1ヶ月でそれら不足のパーツを製作し、なんとか本番に間に合わせたそうです。英国人オーナーのスティーブさんの地元にはこの手のパーツ製作に長けたF1関連企業が多いので、そのような迅速な対応が可能だったようです。ただ、「クランクシャフトのベアリングが特殊なので、クランクシャフトの新作は現実的に難しい。クランクシャフトが寿命を迎えたら、これらのバイクは走らせることができなくなる・・・」とも言ってました。
懐かしさに涙腺が緩みました・・・ウルウル。
1990年前後の世界ロードレースGP500ccクラスは、ヤマハ、スズキ、ホンダの3強にイタリアのカジバが挑戦していた時代でした。E.ローソン、W.ガードナー、W.レイニー、R.マモラなどのスターライダーたちの活躍に、地上波深夜放送を見ながらワクワクしていたのが思い出されます。
1980年代のロードレースブームにのって、1987年からは1967年以来の日本ラウンドも再開。その日本GPで強さを発揮したのがケビンでした。8度の日本GPで、1988、1989、1991、1994年に優勝を記録。勝率はなんと5割になります。そのアグレッシブで魅せる走りは、多くのファンを日本に生み出しました(私もそのひとりです)。
ピットウォークの時間は、サイン責めの時間でもありました。私もサイン欲しかったです・・・(笑)。
手前は1989年型ホンダNSR500とE.ローソン。1989年の日本GPの再現!
チャンピオンナンバー「1」を付けたラッキーストライク・スズキ(XR94)。こちらは完全にオリジナルで、動態保存された車両です。
日曜日の最後の走行前。グリッドに着くケビンとペプシ・スズキ。オリジナルの点火系は欠品していたので、よりモダンな点火システムを専用設計で用意したそうです。日本の宝であるこれらワークスマシンを、情熱をもって動態保存してくれるオーナーのステイーブさんに感謝したいですね。
iPhoneの限界・・・スタンディングガッツポーズを撮り損ねてしまいました・・・(反省)。
近年は鈴鹿8時間耐久に参戦しているケビンですから、その走りはほかのレジェンドライダーよりも際立って鋭さを感じさせるものでした。レース方式で行われた走行ではいずれもトップでチェッカーフラッグを受けており、鈴鹿の優勝キャリアに新たな数字を加えていました(笑)。おなじみのスタンディングガッツポーズを披露したりと、SUZUKA Sound of ENGINE 2015に集ったファンを大いに喜ばせてくれた偉大なチャンピオンに感謝感激あめあられ(死語)です!

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*REVOLVER dino network 投稿 | 編集