薄幸の女性画家 フリーダ・カーロから学ぶ、幸せな人生を歩むために大切なこと

自分を愛する強さを持っていますか?
「私自身に感謝。私を愛してくれるすべての人のなかで、私が愛するすべての人のために生きようとする、私の途方もない意志に感謝」
これは、20世紀前半に活躍したメキシコの女流画家フリーダ・カーロの言葉です。
幼少期には急性灰白髄炎によって長きにわたって寝たきりの生活を送り、長じてからも深刻な交通事故や、その影響による流産、結婚の失敗など、恵まれた人生を歩んできたわけではない彼女が発するからこそ、とても重みのある言葉だと思いませんか?
マグダレーナ・カルメン・フリーダ・カーロ・イ・カルデロン(Magdalena Carmen Frida Kahlo y Calderón、1907年7月6日 - 1954年7月13日)は、メキシコの画家。インディヘニスモの代表的美術作家。 メキシコの現代絵画を代表する画家であり、民族芸術の第一人者としても数えられる。
ja.wikipedia.org
生きる希望すら失ってしまいそうな辛い思いをしたとき、みなさんなら そんな自分のことを大切に思い、愛することが出来ますか?フリーダ・カーロはそれができました。
だからこそ、冒頭の彼女の言葉は、365日どんな状況であろうと自分自身を認めて生きていくことが、幸福な人生を送る秘訣だということを教えてくれます。
波乱万丈で、常に死と隣り合わせであったフリーダ・カーロの言葉は、そして彼女の人生を知ることは、本当の自分と向き合う大切さに気づかせてくれるのです。
Frida Kahlo
waxinandmilkin.com
絵は真実の心を映す鏡
フリーダ・カーロにとって絵を描くこととは、自分自身と向き合い、その真実をキャンバスに表現することでした。
彼女は、幼い頃に寝たきりになってしまったときも、交通事故でバスの手すりが自分の体を串刺しにするほどの重傷を受けたときも、自分を心底見失うことなくキャンバスに向かいました。また、愛する夫と実の妹との不倫という裏切りに傷つきながらも、絵を描き続けました。彼女は、そうした幾度となく訪れた最悪な状況にいる自分の姿を、幾つもの自画像として残しています。
「痛みこそ、わが真実」彼女が残したこの言葉には、目をそらしたい、認めたくない部分には必ずありのままの自分(真実)が隠れている、という意味が込められているように感じます。
thelacquerie.com
幸運の女神は、他人ではなくありのままの自分自身
前述のように彼女の人生はまさに波乱万丈であり、とても苦痛に満ちた人生でした。だからこそ残されている多くの自画像のほとんどに微笑みはなく、苦い表情で自分自身を見つめ返しているものばかりです。
晩年の彼女は再び重い病気を患い、右脚を切断することになります。そして1954年7月に肺炎によりこの世を去ります。
こうした辛い人生を送った彼女ですが、数多くの傑作と、そして冒頭のように私たちを勇気づけてくれる素晴らしい言葉を遺してくれました。
自分の環境や不幸を嘆くばかりでなく、立ち向かって自分自身の人生を強く生きようとする。
そういう強い意思をもって、自分に向き合い、ありのままの自分を信じて愛する。
それこそが私たちにできるすべてであり、フリーダから学べる、幸福を手にするための教訓なのではないでしょうか?
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Amazon.co.jp: フリーダ・カーロのざわめき (とんぼの本): 森村 泰昌, 藤森 照信, 芸術新潮編集部: 本
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