歌舞伎役者は楽屋でひとり化粧を施している間に、徐々にスイッチがはいり、日常の自分から、役柄へと身も心も融け込んでいくという。こうした日常から非日常、オンとオフを切り替える作業をスイッチングと呼ぶ。 古いフェアレディSRを友とする彼女もまた、そうしたスイッチングを上手に行って...