別に意図した訳でないけれど、グリーンが妙に並んだスナップ。
普段眺めているだけでは気がつかないが、こうしてフレームに収めてみることで、全体の中の部分に眼がいく。起業家とは、日常的なさまざまな不便や不満に着目し、それらに対する解決方法を生み出すことで事業と成す。
その発見のためには、いろいろな角度で見て、構図を作ることでフレームに事象を正しくはめ込み、そしてその中から重要なポイントやエッセンスを抽出する。
これらの作業はカメラを扱うこととよく似ている。
構図を決めて、強調したいポイントに焦点を当ててピントを合わせる。色味や明るさや後でどうにでもなるが、下手な構図とピンボケはそうはいかない。
ちなみに、このサイトでアップしている写真のほとんどはGRで撮影して、その画質にも操作感にも不満はないが、改めて同じ条件で一眼レフ(愛用しているのはキヤノン EOS 5D Mark III)、しかもそれなりにいいレンズで撮影した写真とを比べてみると、やはり大きな差があるのに驚く。比べてみなければ分からないことなのだが。
良いセンスと正しいスキルを持ってしても、やはりカメラの差を埋めることは難しい。同じように良いアイデアと優れた執行能力を持っていたとしても、集めたチームや資金力に差があればなかなか勝てない。逆に言えば、良い写真を撮ろうと思えば機材には奢るべきだし、なるべく多くの資金を一刻も早く集めて、チーム作りに全力を挙げるべき、ということだ。