Age is just a number.
年齢はただの数字にすぎない。
果たしてそれは本当か?? 僕は今日、1つ歳をとった。ただの数字だよと平然と笑っているには、だいぶ”いい歳”になってしまった。 Age is just a numberとは、人には言えても自分にそれを当てはめることは相当に難しい。
もちろん世界には、その言葉通りに自らを律して、実績として証明している人間は多い。
たとえば、ボクシングは最もハードなスポーツの一つだと思うが、最近では30代や40代のチャンピオンが数多く存在する。
昔なら20代後半でピークアウトするのが一般的だったが、今では30代後半になってピークを迎える選手が非常に増えている。
上の写真は世界最強の呼び声高いWBC・WBAの両団体の世界ウェルター級統一チャンピオン、フロイド・メイウェザーで現在 37歳。
下の写真はIBF世界ライト・ヘビー級チャンピオンのバーナード・ホプキンスで、現在49歳だ。両者ともにまだまだ引退する気配がない。
彼らに共通するのは(写真で見ると共通点は坊主頭のように見えるが、それは関係ないw)
共通するのは、常に節制して体調に波を作らないこと。女や車に目がないエピキュリアンのメイウェザーでもそこは変わらない。年間100億円を稼ぐ男は、自分のカラダこそが資本であることを良く知っている。
同時に、彼らはパワーよりもテクニックを磨き、倒すことにこだわらないし、勝つこと、いや負けないことが目的であることを決して忘れない。優勢に我を忘れて倒しにかかって逆転されるようなバカな真似は決してしない。モチベーションの持ち方が正しいのだ。
彼らのようなオーバーエイジの選手が増えてきた理由は、科学的なトレーニング方法や栄養学の進化(テクノロジー)と、打たれないことを優先するボクシングスタイルの採用(テクニック)、試合数を抑えてダメージを残さず体力を長持ちさせる戦略(ストラテジー)の賜物である。
僕が生きるIT業界・ネット業界では、若い起業家がどんどん生まれ始めており、スタートアップはまさしく若者のゲームになりつつある。僕が(マレーシアで)初めて起業したのは32歳のときだったが、周囲はこぞって「まだ早い」「もっと経験積んでからでもいいんでは?」と止めたものだ。(ただし周囲の華人たちはAll the best ! と言って祝福してくれた)。
ボクシングもアントレプレナーシップも、ともに非常なハードワークであることは間違いないと思うが、前者は老練・老獪なベテランが君臨し、後者は経験は浅いが怖れを知らない若者が台頭する世界へと、ある意味逆のトレンドがみえている。実は30代を超えて現役ボクサーの一線で戦える方が遥かに難しいと思うのだが、今では彼らレジェンドを観客は熱狂的に応援し、舞台を去ることを許さない。
僕はいま、改めて Age is just a number. と自らを鼓舞しなければならないし、その言葉が僕自身にも当てはまると、証明する必要を感じている。それにはメイウェザーやホプキンスのように厳しく節制を行い、高いモチベーションをキープしなければならない。
0(ゼロ)から1(イチ)を生み出す。
その力がまだ残っている、いやこれからこそピークを迎えるのだと、自分にも他の誰かにも証明する。
今年もThe 4th Quarterに入ったが、この3ヶ月をその準備として使い、より高いギアにシフトしてアクセルをワイドオープンに開けていく。