http://recode.net/2014/02/07/rise-of-the-platishers/

It's something in between a publisher and a platform.  - "Rise of the Platishers | Re/code"

僕は頑なに、Revolverはサービスプラットフォームであってメディアではないと言い張ってきた。Revolver上でコミュニティを作ったら、そのコンテンツはコミュニティのオーナーのものだからだ。
しかし現実には、Revolverのコミュニティにポストされた情報は、数々のソーシャルネットワーク上でシェアされていくし、そもそもコミュニティを完全公開にして情報を全出ししているオーナーもいる。
つまり、プラットフォームとしてのRevolverは、俯瞰してみれば、確かにメディアとして有機的なコンテンツを生み出し始めている。一つ一つのコンテンツはコミュニティに属するが、それらがリンクしあい、シェアされていくことで、Revolver上で(規模は必ずしも大きくないが)一種のビッグデータ化しているのだ。

このRe/codeの記事の主張では、ソーシャル化された世界で、コンテンツをパブリッシングするツールを提供するサービスプラットフォームと、コンテンツ自体を生み出すメディアがクロスオーバーし、ハイブリッドな企業を生みつつあるという。それをPlatform + Publisher で、Platisher(プラティシャー)と呼んでいる。代表的な企業として、Medium.comなどを例として挙げているが、Revolverもまた、プラティシャー化が進んでいると言えるのかもしれない。

実際、RevolverのスピンオフサービスであるDinoは、まさしくプラティシャーだ。Dinoはスマホで使える簡易CMSであると同時にメディアだ。また、ポータルであるDino.vcは、CMSへの導線だけでなく、Dino上で作られたコンテンツをストリーム型メディアとして配信する準備をしている。

プラティシャーというキーワードが一般認知を得るとはとても思えないが、僕はもともとこの世界観を持って多くのサービスを作ってきた。2008年-2009年に挑戦していたフィードパスのプロダクトであるFeedpathは、Web型RSSリーダーであると同時にRSSフィードそのものを生成してパブリッシュする機能を追求していた。サイトという形を持たないフィードによる、極限までに細分化されたデータコミュニケーションを実現しようとしていたのだ。
いまではTwitterやFacebookなどのメガSNSの上を、RSSではないものの、さまざまなAPIやWebサービスによるマイクロコンテンツのフィードが、日々大量に消費されている。それらの発信元であるWebサイトやアプリ自体には誰も関心がない。フィードされ、ストリームの上を流れていくコンテンツをただ消費するだけなのである。
Dinoは、いやRevolverは、誰にでも簡単にソーシャルメディアや、そのストリームの上で消費してもらえるコンテンツを生み出せるプラットフォームだ。同時に、そこから発生するトラフィックと、シェアされるごとに有機的につながっていくことで生まれるデータ構造を、再利用することが可能なメディアでもあるのだ。

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集