二日間ホテルで過ごした間、テレビをつけっぱなしにしていたら、とにかくモバイル系サービスのCMが多いことに改めて気づいた。
同時に、それらの多くが電車の車内を舞台にしていることに、少々不快感を持った。
僕が若い頃は、電車の中で漫画雑誌を読む学生や若いサラリーマンが多く、社会的にはそれを否定的に見る向きが多かった。それがいまや雑誌からスマホに変わり、漫画からゲームになった、というわけだ。
ゲーム産業は日本にとって非常に重要なジャンルである。それだけに、電車の中で昼間からサラリーマンにゲームをさせるようなクリエイティブはやめてもらいたい。
僕は漫画は好きだが、公衆の面前や日中読んだりはしない。そして、ゲームはやらないものの、ゲームがエンターテイメントとしても、大きな市場を作るビジネスとしても成立していることは認めるが、通勤や業務の移動中の車中を舞台に利用を促進するようなことは、やめてもらいたいと思う。自宅や休日に遊ぶ分には娯楽として問題ないが、日中人前で遊ぶさまはよろしくない。
スタートアップブームで、若いうちからの起業を社会が応援するような雰囲気になっている状況で、サラリーマンに昼間の電車で刹那的なゲームに興じろというのは矛盾だ。ニュースを読み、知識を得る努力をしようと訴え、夜や休日には疲れを癒す為にゲームで遊べ、というクリエティブにしてもらいたいものだ。