ネイティブアドは定義が曖昧で、例えばGoogleの検索結果連動広告も、ユーザーの検索キーワードに関連して引き出される検索結果と近い内容であることから、ネイティブアドの一つであると言われる。
つまりある程度メディアの記事そのものと関連性があり、ユーザーの意識を逸らさない広告であればネイティブであると判断する。それが現在の広告業界やマーケティング関係者の考えのようだ。
しかし、それではネイティブアドの革新性のインパクトを損なう。
雑誌における記事広告とは、単に”あたかも記事のようなトンマナで書かれた広告”というだけでなく、”雑誌(メディア)側の編集者が制作する広告”でなければならない。ネイティブアドも同じで、メディア側がクリエイティブを担い、制作をとりまとめることが条件であると僕は考える。
そして、雑誌における記事広告との違いは、従来の記事広告が(記事制作のクリエイティブへの対価+媒体への掲出費用)であったのに対して、ネイティブアドは(記事制作のクリエイティブへの対価+媒体への掲出費用+トラフィックやユーザー情報に関するデジタルデータ)といなることだ。つまり、掲載したあとに得られるデータのほうが重要になる。