http://biz-journal.jp/i/2014/09/post_5910_entry.html
最近では、多くのキュレーションメディアやキュレーションアプリが注目を集め、巨大な資金調達に成功しているが、ここは一つもの申す、としよう。
キュレーションとは、芸術作品などの目利きをすることであり、その行為を行う人をキュレーターという。日本語でいえば学芸員、となる。
翻ってIT業界では、インターネット上で収集した情報を分類し、適度に編集することで付加価値を持たせてコンテンツ化する、という意味になる。
すなわちキュレーションメディアとは、ネット上にある他人がつくった既存のコンテンツを拾い集め、多少加工して自分のコンテンツとしているメディアだ。つまり他人のふんどしで相撲を取っているわけだ。
学芸員や美術商は、商品を複製したりしない。複製はレプリカであり模造品だ。それは二束三文で売れても、本物と偽って売れば即刻逮捕される。
ところがIT業界におけるキュレーターは、オリジナルのコンテンツをコピーし、勝手に加工し、オリジナル以上の価値をつけようとしている。彼らを正当なビジネスモデルとすることは許されることなのだろうか?