写真のビルは新宿の新しいビルだ。それほど高層でもなく、今風の外観で整えている。
さて。
人間の細胞の死滅と再生は、回数が決まっている。だから120年くらいが寿命の限界らしい。
しかし、人間が遥か太古の先祖から受け継ぐ遺伝子は徐々に傷ついていて、幸運にも正常な状態を保つ遺伝子を保持する家系は長寿に恵まれるし、傷がついたままの遺伝子を受け継ぐ家系は短命だ。
もし君の家系が短命ならば、君が120歳まで生きられる可能性は限りなく低い。
僕が知る限り、両親の家系ではだいたい60-75歳で亡くなっている。総じて長寿の家系とは言いがたい。(とはいえ、僕の両親は病気がちながら70代中盤になっている)
だから僕も、長く生きようと思うより、太く生きようと若い頃から思ってきた。
僕はいま、人生の後半戦にさしかかる年齢になったことに、我ながら驚いている。
体型だけみれば、十代の頃よりも、トレーニングや食事制限の成果もあって、整っていると思う。幸いながら髪も少なくなっていない。目にも輝きと力を保っていると思う。
いま25歳の若者は、少なくともあと50年は生きられると自分では思っているだろう。
実際には僕でもあと50年以上生きられる可能性はあるし、同時に25歳の若者が明日死ぬかもしれない。本当のところは誰にも分からない。
だからこそ、悔いのないように、いつでも自分の最善の選択を瞬時にできるように準備をしていなければならない。サムライの死生観は、現代の今でも通じるものなのである。