何気ない景色でも、構図次第で絵になる。
iPhone6のカメラは、いつでもどこでもそこそこの写真を“作れる”ようにしてくれた。
左側は陰が目立つ。右側の方が明るく見えるだろう。
しかし、実は自ら光を放っているのは左であり、右は強い光を受けて反射しているだけだ。
僕たちスタートアップは、まさしく暗い闇の中で自ら光を発することで世の中を明るくしてみようとする試みを、必死の思いで続けていくことに他ならない。
とは言っても世のため人のためという偽善的な気分を強調するつもりはない。
あくまでも、自分の光で、自分の色で周りを照らし染める。
そういうある種のエゴを根深く湛えた想いなのである。
それは、こうして写真を撮って、本当の景色とは異なる脚色と意味を込めていることに近い、クリエイターとしての矜持なのである。