僕のバイク遍歴(トータル 11台、いや13台)
僕のバイク遍歴は、
・SUZUKI Γ50cc(原付)
・Kawasaki エリミネーター 250cc
(ドラッグレーサー型。これでニケツで名古屋行ったな)
・Kawasaki Zephyr400
(カスタムで2台買えるくらいお金をかけた。Z1-Rイメージ)
・Kawasaki ZZ-R1100
・Kawasaki Zephyr1100
(オールペイントで青白のクールな感じに仕上げてた)
・Kawasaki Zephyr750
(どノーマルだった・・)
・SUZUKI SKYWAVE400
(マフラーはSP忠男。ペイントと外装のカスタムはDr.Suda)
・Vespa PX200FL2
・ハーレー・ダビッドソン スポーツスターXL1200
・Vespa PX200FL2(2代目)
・KAWASAKI 750RS(通称ZII)
実に11台(正確に言うと、エリミネーターと同時に原付一台と、スカイウェイブをカスタムしている間に原付を一台買ったので、トータル13台だが、原付の車種を忘れてしまった)を乗り継いできた。
自分が愛した対象に順位をつけるのは無粋だと思うが、敢えて考えるならば、今の愛車であるZIIがトップ。次にZephyr400、そしてZZ-R1100、あとはベスパだろうか・・。
Zephyr400は、海外駐在というきっかけがなければ絶対に手放さなかったと思うほどに入れ込んでいた。ZZ-Rは駐在先のマレーシアで乗っていたのだが、320km/hのフルスケールメーターの、世界最速と言えるスーパーバイクだった。60km/hから○40km/hまでほんの10秒ほどで達したときは、人生最高のエクスタシーを感じたものだ。
初めての彼女は忘れないというけれど、生まれて初めて買ったバイク、初代SUZUKI Γ(ガンマ)50ccは、SUZUKIの傑作レーシングマシンRGΓのレプリカだった。いまではあり得ない、50ccの本格バイクだった。もちろん交差点では右折禁止遵守だったけど(笑)、海岸線を一生懸命全開で走ったな。原付なのに、本気度がすごくて大好きだった。大切にしていたけれど、友達に貸したら壊されたのは苦い思い出w
SUZUKI Γ50。1982年12月発売。
実は一番早く登場したガンマレプリカ。生産終了まで一度もフルモデルチェンジが行われなかった長寿モデル。
大きく4段階のマイナーチェンジモデルがあり、7000回転で作動するレブリミッターがあった。95キロフルスケールメーターを装備。
ちなみにベスパは同じモデルを2台買っているのだが、実は1大目を友達に貸したらやっぱり壊されて、同じものを買ったのだw。
おそらくはもうバイクは買わない・・・
ギア付きでないバイクはSUZUKIのスカイウェイブだけだ。
とびきり良い音がするマフラーに変えてご機嫌だったし、通勤スペシャルとしてはとても乗りやすかったし、積載能力も十分だった。普通のバイクと違って地を滑るように進む、スケーティング的な感覚も良かったが、結局ギアがないということで、通勤に使えるスクーターであり、かつハンドシフトによるギアチェンジを楽しめるベスパに買い換えた。同時にスポーツスターも買って二台持ちになった。
その後いろいろあってハーレーを手放し、しばらくはベスパを相棒にバイクライフを送っていたが、ヒョンなことからベスパを売って新しい(中古だが)バイクを手に入れることになった。
それが今の愛車であるZIIだ。実に40年前のオールドバイクであり、日本のバイク史上五本の指に入る名車である。なかなか手に入らないバイクであり、僕の元にやってきたのは面白いくらいに重なりあった偶然の産物だ。
子供のころから憧れていたバイクをようやく手に入れたので、よほどのことがない限り売ることはない。ZIIは僕の最後のバイクになるだろう。つまり、もうバイクを買うことはない、と思う。
バイクを愛しているのにバイクを買わない・・。ある意味これ以上バイクメーカーに貢献できないということだ。(一人でこれだけ買っているんだから、貢献してきた方だと思うけど・・)
だから、バイクを乗る人を増やす。そのためにバイクメディアを立ち上げた。
せめてもの贖罪(笑)であると同時に、好きなことを仕事の一部にできることは何より幸せなことだ。
もっとも短期間に手放してしまったスカイウェイブに捧ぐエントリー
さて。
実は、この投稿は、僕と共に駆け抜けてくれた11台(正確には13台)の中で、もっとも短い期間で手放してしまったスカイウェイブへのレクイエムである。
冒頭の写真でわかるように、元々オールブラックの車体を、ベージュとオレンジに塗り替え、ハンドルやグリップなど細かい改造をして、さらにマフラーもSP忠男のけたたましい集合管に変えた。結構お金もかけたし、思い入れもあったのだけど、滑るように走るビッグスクーター独特の楽しさは徐々に色あせ、クラッチもギアもない、オートマ感覚のバイクに乗っている自分がだんだん許せなくなって、結局売ってしまった。
ただ、バイク通勤をしていたこともあって、ギア付きのスクーターということでベスパを買うのだが(テレビドラマ『探偵物語』で松田優作演じる工藤俊作探偵が乗り回していたのと同じタイプといえば、わかる人にはわかるかな?)、バイクが持っている本来の凶暴さは当然感じないので、徐々にバイクへの熱情が薄れていった。
だからこそスポーツスターを買うのだが、アメリカンも結局肌には合ってなくて、3年くらい乗ってから売った。ベスパは便利だから手元に置いていたが、興味は完全にクルマに移っていった。それがこの数年であり、バイクへの強烈な想いを蘇らせてくれたのがZIIなのだ(←イマココ)。
それでも、いまになって思うのだが、スカイウェイブはいいバイクだった。
当時は表参道にオフィスを持っていて、ほどなく六本木に移るのだが、その間の通勤はスカイウェイブの、浮かびながら滑っていく、と表現すべき乗車感覚を十分に楽しんでいたと思う。
仮にいままた買ったとしても、やはり長いことは続かないと思うが、それでもいいバイクであったという想いは同じだ。
今の愛車であるZIIは、ちょいちょい調子を外すし、修理すればお金もかかるし、止まらないし曲がらない。いまどきの250ccバイクにも置いてきぼりにされるくらい、遅いw
なんだけれど、僕はもうZIIに首ったけで、愛してやまない。一生、トリコなのだ。
いまの時代に、それだけ愛せる対象を得られた幸せを感じつつ、逆に愛してあげられなかった対象であるスカイウェイブに対して、「君が悪いんじゃない、君はいい女(バイク)だった。悪いのは愛しきれなかった僕なのさ」と頭を下げる思いなのである。
え??
酒飲んでるんじゃないかって??
ええ、まあ多少はw