【1/100の映画評】To be frank with you, 非常に奇妙な映画なんだ、これが。仮面をかぶったミュージシャン『フランク』
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【1/100の映画評】To be frank with you, 非常に奇妙な映画なんだ、これが。仮面をかぶったミュージシャン『フランク』

心を病んだ天才が奏でる音楽は、大衆にとっては不協和音であったのか
主人公フランクは、音楽の優れた才能を持っている。
しかし、その才能はわかる人にしかわからない。
そして、彼は心に闇を抱えていて、幼少時から無表情なマスクをかぶったまま暮らしている。
そんなフランクに魅せられたバンドメンバー達もまた、どこか病んでいる。彼らは田舎の森の中の家に”リスのように”閉じこもって、レコーディングをしているが、いつになったら完成するか、彼ら自身もわかっていない。
そこに大きな成功を普通に求める、普通の青年がキーボードとしてバンドに加わったことから、物語は急展開を見せる。
青年はTwitterに日々の気分を書き込み、YouTubeにレコーディング風景をアップする。それがきっかけで彼らはSXSWに招かれる。SXSW=サウスバイサウスウェストとは、テキサス州オースティンで毎年開催されるテクノロジーと音楽の祭典であり、TwitterもまたこのSXSWでプレゼンしたことから有名になった。
ところが、世俗の成功とバンドが求めている”なにか”は違っており、思ってみなかった悲劇がメンバーを襲うことになるのだ。
良い映画?悪い映画ではない。
こいつがフランク。
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シャワーを浴びる時はビニールをかぶります
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音楽の才能とノリは最高
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音楽とテクノロジーの祭典 SXSW(サウスバイサウスウェスト)に参加することに!
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イヤッホー!! ノリノリのあとで彼は失神してしまう。
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本作はイギリス映画なのだが、結局なにがいいたいのか、よく分からない。
フランクは異常人だが、危険ではない。面を四六時中外せないというメンタル上の問題があるが、ユーモアもあるし、他人を気遣う優しさもある。
その他のバンドのメンバーも社会性がなく、どことなく狂っている。彼らがなぜ音楽をやっていて、どこを目指しているのかも分からない。メンバーの一人はレコーディングが完了した翌朝に自殺してしまうし。
多分意味はないのだろう。
そこはかとない寂しさと、それと同じような可笑しみが漂う映画で、わけわからないが後味は悪くはない。案外、人間はみなそんな感じかもな、と思ったりする。
映画館で見るよりも、DVDでビールを飲みながらみた方がいい映画だ。
小首をかしげながら、ま、いいか、と笑って4本目のビールを飲む。それでいい、そう思う。
//www.youtube.com/embed/RzOpn5SySgQ?rel=0
映画『FRANK -フランク-』予告編
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[インプレッション] ホンダ エアラ
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[インプレッション] ホンダ エアラ

先日行われたロレンス編集部のツーリングですが、私は「ホンダ エアラ」で参加しました。せっかく都内から神奈川・三浦まで走るのであれば、クラシックモーターサイクルのインプレッション記事を書いてみようか、と思った次第です。今後も機会あれば、ロレンスにてクラシックモーターサイクルのインプレッション記事を寄稿してみようと思います。希望車種のある方は、ぜひぜひリクエストを、コメント欄などを通じてお送りください!
国産スポーツモーターサイクル初のオートマ車
今回試乗させていただいたホンダ エアラは1980年が初度登録の、最終型モデルです。東京・小金井市のクラシックモーターサイクル専門店、TRカンパニーさんからお借りしました。
そもそも読者の皆さまの多くは、オートマチックのモーターサイクルに接する機会は少ないのでは? と思います。その推察の根拠は、オートマチックのモーターサイクルのヒット作が未だかつてないからです。ヒット作がない・・・ということは、多くのライダーにとって触れる機会が少ない・・・。多分、間違っていない推察だと思います。
いわゆる生粋のモーターサイクリスト、ではない人に、モーターサイクルに乗ってもらうためには?という試みは、2輪車誕生の100年以上前からいろいろなメーカーによって試みられています。オートマチックもそんな試みのひとつといえるでしょう。クラッチやギアチェンジなどの操作を省くことができれば、その分イージーにモーターサイクルに乗ることができます。即ち、ダレでも扱いが簡単。それならば・・・多くの人が乗ってみようという気になるかも・・・という考え方です。
2輪車の範疇で、オートマチックに最初に熱心に取り組んだのは、コミューターとしてのスクーターです。第二次大戦後にスクーターは安価な交通手段として世界中でヒットしましたが、日本の三菱シルバーピジョンはVベルト変速、富士重ラビットはトルクコンバーターの無段変速のオートマチック機構を、それぞれの製品に1940〜1950年代から採用しています。今日のスクーターの多くはVベルトやCVTなどのオートマチックを採用していますが、これはかつてシルバーピジョンやラビットが目指した方向性が正しかったことの証左といえるでしょう。
シルバービジョンC-10型(1946年)。アメリカのサルスベリー社製モータグライドを手本に開発されました。無段変速のアイデアは日本独自のものではありませんが、日本のスクーター製造業者は上手にその技術を自分たちのものにしました。
www.jsae.or.jp
一方モーターサイクルのオートマチックですが、こちらはスクーターほどに普及していないのは周知のとおりです。やっぱりモーターサイクルはクラッチ、ギアチェンジをして、ダイレクトな操作感を楽しむもの・・・という考え方が根強いのでしょうね。古くはアメリカのシンプレックスが、1953年型からオートマチック車をラインアップ。そのほか1970年代にはハスクバーナのオフロード(軍用)車、アメリカのローコンのRT340 TCR、そしてモト・グッツィの1000コンバートなどのオートマチック車が発売されています。しかしいずれも、主流にはなり得ませんでした。
アメリカのシンプレックスのオートマ車。シュータイプの遠心クラッチに、Vベルトの組み合わせの駆動系を採用していました。
www.exoticclassics.com
モトグッツィのV1000コンバート。変速機にはトルクコンバーターを採用。1975年から1982年までラインアップされていました。
www.motorcyclespecs.co.za
前置きが長くなりましてすみません(笑)。今回紹介するホンダ エアラもそんな1970年代に生み出された国産車初のオートマチック・スポーツモーターサイクルでした。4輪製品のシビックやアコードに既に採用済みのホンダマチックを2輪用に変更して搭載。なぜか最初に販売されたのは1975年型のカナダ向けのみでした。なぜアメリカではなくカナダ? と不思議に思いますが、テスト的にカナダ市場での販売だったのかもしれません(単なる推察ですが)。
1977年型のホンダ エアラ。この車名は英語のERA(時代)と、AutomaticのAを組み合わせた造語であり、Expands the Automatic Riding Age(オートマチック時代を開く)の意味も込められていました。
www.motorcyclespecs.co.za
この1975年型のカナダ向け、そして1976年からアメリカでも販売された初期型は、グリーンメタリック、キャンディーレッドの2色を用意。ホイールはスポークタイプでアルミリムを採用。排気系は4-1を採用していたのが特徴です。そして1977年4月からは日本でも販売開始。価格は53万8000円で他のCB750シリーズよりも高価でした。この1977年型はキャンディーブルーとキャンディーレッドに、それぞれピンストライプを採用。排気系は4-2に変更されたのが特徴です。
1977年型のCB750A(輸出仕様)。排気系が4-1から、4-2へ変更されています。
forums.sohc4.net
今回試乗したのは最終型1978年型で、ホイールがコムスタータイプになっているのが最大の変更点でしょう。そのほか、ブレーキが純正部品でダブルディスク化されておりました。未再生で当時のコンディションをキープしているのは、非常にレアな個体といえるでしょう。
不思議な操作感とライディングフィール
エンジンブレーキの効きが極めてマイルドなので、前後方向のピッチングは非常に少ないです。そのため、タンデムライダーは不意に前後に体を持って行かれることが少ないので、乗っていて快適だったみたいです。
エアラに乗ってまず面食らうのは、クラッチレバーがないことです(笑)。初めてエアラに跨って発進する際、左手が宙を掴んでしまって思わず苦笑してしまいました。2輪用に専用開発されたホンダマチックは、フルオートマチックではなく2レンジ式。ボトムポジションがニュートラルなので、シフトレバーをかき上げてローギヤレンジ。もう一回かき上げると"スターレンジ"です(☆は4輪シビックやアコードにも採用された方式です)。
ギアボックスインジケータは、N-L-☆の表示です。
ハンドルバーのクランプにマウントされたレブカウンターと時計は社外アクセサリーです。左は速度計で、右はインジケータと燃料系を収めています。Lレンジは0~100km/hまで、☆レンジは0~160km/hまでが守備範囲であることが文字盤に示されております。ステアリングシャフト上には、この時代の国内モデル特有の装備、赤い速度警告灯が埋め込まれてます。
Lレンジの範囲は100km/hまでですが、40km/hくらいになったら☆レンジにシフトするのがスムーズです。一旦☆レンジに入ったら、あとはスロットル操作だけでスピードをコントロール。言うまでもなく扱いは非常にイージーで、市街地の渋滞や、信号機が連続する区間は楽チンこの上ないです。
エンジンはほかのOHCのCB750に比べるとマイルドな設定なので、自ずとスロットルアケアケで飛ばす気分になりません。実際全開にすれば、排気量なりにパワーとトルクがあるので、かなりの高速域まで楽々到達します。しかし、そういう走りをしたくなくなるエンジンキャラクターといいますか、ジェントルに、リラックスして走ったほうが楽しめるので、自然とそういう走り方に落ち着くのです。
トルクコンバーターとのマッチングを鑑みて、エンジンはデチューンされた仕様になっています。しかしそのことに物足りなさを覚えることはありませんでした。エアラのジェントルな造りに合った、エンジンキャラクターをいえるでしょう。
構造上押しがけ始動はできないので、シート下には電装パーツとともに、エマジェンシー用キックペダルが収納されています。
☆レンジから発進、そして最高速まで、すべての速度域をまかなうこともできますが、Lまたは☆レンジに入れた状態ですと、停止していてもクリープ現象で車体が前に進みたがります。ずっと停止時にブレーキをかけているのも疲れるので、停車時はNにして、L、☆とシフトアップ・シフトダウンを心がけて走ったほうが扱いやすく、かつ楽しいです。
車体や足回りが改良されているので、初期のCB750シリーズよりもハンドリング、そしてブレーキングの性能は良好です。トルクコンバーターの性質上、エンジンブレーキの効きは極めて弱いので、ブレーキの効きとフィーリングは非常に大事です。その点で、ダブルディスクのフロントブレーキを備えた試乗車は、不安を覚えることなくコントロールできたのが嬉しかったですね(初期のフロントシングルディスクブレーキ車は、どうだったのだろう、と思いました)。
唯一無二の乗り味を持つモーターサイクル
排気量なりのパワーとトルクがあるので、それなりに速く走ることは可能なことは、先述のとおりです。しかし、ギアシフトがLと☆しかないので、素早く激しく加速する・・・ということはこのエアラではできません。そのことにガマンできない飛ばし屋タイプの人は、このエアラのことを全く評価しないと思います。しかし、ゆっくり走っても楽しめるタイプの方ならば、このエアラならではの走りの魅力を評価できるのではないかと思います。
試乗車はTRカンパニーの販売車両です。このSHOEI製トップケースのほかパニアケース、そして大型スクリーンがセットで販売されているのは、お買い得で嬉しいポイントです。
セカセカとシフト操作ぜずに、おおらかにスロットル操作でスピードをコントロールする・・・この走りのリズムはエアラ独特の楽しさで、このリズムにハマることができる人には、エアラはおすすめの、唯一無二の1台といえるでしょう。ズボラな私としては右ブレーキペダルが油圧インテグラル(前後連動)なら、もっと楽チンに走りが楽しめて良いのにな・・・なんて思ってしまいました(苦笑)。それくらい、イージーライディングにはイージーライディングならではの愉悦がある、と思った次第です。
私考案?の「ロレンスハンドサイン」、皆さんで流行らせてください(笑)
上述のとおり、オートマチックのモーターサイクルの試みは古くから行われているに関わらず、未だ普及には至っておりません。仮説ですが、オートマチックが時の最速車、時の最強モデルに採用されることがない限り(オートマチックが最良の駆動系にならない限り)、この機構を顧みない人がいなくなることはないと思います。100年以上前から、モーターサイクリストというものは、スペック至上主義の保守派が多いですからね・・・。
しかし、「ファン領域」でしたら、まだまだオートマチックはチューニングする価値があり、チューニングする余地があるのではないか? なんてことを約250kmの試乗後に考えたりしました。それくらい、ホンダ エアラの乗り味は愉しく、私とっては新鮮だったのです。
このホンダ エアラに興味を覚えた方は、ぜひ試乗車を提供してくださったTRカンパニーにお問い合わせしてみてください。車検が28年6月までついていて、税込¥648,000で販売中です。維持が心配な初心者の方にも、T.R.カンパニーさんは万全のアフターケアで対応してくださります。
T.R.カンパニー 東京都小金井市関野町1-2-6 TEL 042-386-6066 FAX 042-386-6067
::: T.R.Company :::
絶版国産車、ヴィンテージ外車を中心に取り扱っております。また、旧車レースにも積極的に参加し、日々技術の向上に努めております。 当社の定評の有る納車整備を施した車両の、上質の乗り味を是非味わって下さい。
www.trcomp.com

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まさに現代の地獄絵図(笑)。ハードエンデューロというお題はダテじゃない!
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まさに現代の地獄絵図(笑)。ハードエンデューロというお題はダテじゃない!

先日の寄稿で、「エルズベルグ・ロデオ2015」の結果を紹介しましたが、このハードエンデューロと呼ばれる競技は近年海外で流行しているモータースポーツです。
その名前のとおり、内容はすご〜く「ハード」な「エンデューロ」です。とてもこんなところ、走破することできない・・・と思ってしまうような難所が、次から次へと登場します。進めど進めど責め苦が続く地獄絵図・・・と言わんばかりのハードさです。参加者は楽しみに来ているのか? それとも苦しみに来ているのか? 当然前者の目的で参加者たちは出走しているのですが、マゾとしか思えないときもままあります(笑)。
地獄は続くよ〜♫ ど〜こまで〜も〜♩
今回紹介する動画は、2014年度にレッドブルが主催した数々のハードエンデューロから、ドイヒーなシーンを集めたベスト版?ムービーです。空調の効いた涼しい部屋で、澄まし顔で参加者たちの悪戦苦闘ぶりを楽しむのが、おすすめの楽しみ方です(サド風に?)。
Oh no....(訳:ああ、そんな・・・)
www.youtube.com
Oh my god...(訳:なんてこったい、神よ・・・)
www.youtube.com
Oh god save'em...(訳:神よ、彼らを救いたまへ)
www.youtube.com
Flying KTM(訳:さまよえるオーストラリア製モーターサイクル)
Give him a marcy...(訳:彼に慈悲を・・・)
www.youtube.com
なお、キャプションの英文と訳文はテキトーです。あしからず。静止画で見るより、動画を見たほうがはるかに嗜虐・・・もとい迫力があってオモシロイので、ぜひ動画を見てください(苦笑)。
//www.youtube.com/embed/1L-FnQfxNUk?rel=0
Top Wipeouts from Hard Enduro 2014 Season
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めちゃ忙しい現代人のために? 97秒でわかるエルズべルグ・ロデオ2015 - LAWRENCE(ロレンス) - Motorcycle x Cars + α = Your Life.
世界最高峰のハードエンデューロである「エルズベルグ・ロデオ」。今年も相変わらずの超ハードなコースだったみたいです。なんと完走者はわずか5名! しかもドライコンディションにもかかわらず、まともにゴールできる人がいなかったようで、4名が1位という超法規的?リザルト。コース設定した方、どうも"やり過ぎ"だったみたいですね(苦笑)。
1位の"ひとり"、スペインのアルフレッド・ゴメスとハスクバーナTE300。近年のハードエンデューロの「常識」に沿って、参加車両のほとんどは2ストローク・エンデューロバイクでした。
Alfredo Gomez performs during the prolog of the Red Bull Hare Scramble 2015 in Eisenerz, Austria on June 5th, 2015.
フルビデオは4時間30分以上もあります(笑)
この激しい戦いをフルビデオで見ることができるのは非常にありがたいことですが、なんとその時間はかなりのものです・・・。お時間のある方は、 こちら からどうぞ!(スライダー操作で、飛ばし見することも可能です)。
そんなにじっくり観ることできません! というお忙しい方は、97秒のダイジェストがあるので、ぜひご覧ください。もっとも、このダイジェスト動画を観た後に、物足りないかたはフル動画を視聴することをオススメします(笑)。
Erzbergrodeo 2015 Highlights
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ひとりよがりの【作品紹介】傑作ではないが見逃せない『銀灰のスピードスター』(作者:楠みちはる)
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ひとりよがりの【作品紹介】傑作ではないが見逃せない『銀灰のスピードスター』(作者:楠みちはる)

ロレンスでも度々紹介されるバイク・車コミックの第一人者、楠みちはる先生の最新作
「あいつとララバイ」「湾岸ミッドナイト」は、いずれもバイク乗り、クルマ好きにとってはたまらない作品だろう。
今回紹介するのは楠みちはる先生の最新作である「銀灰のスピードスター」。2015年6月現在、2巻まで発売されている。
「湾岸ミッドナイト」は講談社のヤングマガジンで連載されていたが、もともとは「湾岸MIDKNIGHT」として、小学館のスピリッツでスタートしたのだという。ただ当時は人気がなくて、大人の事情によってヤンマガに移籍したとのことだ。
本作は、設定も主人公も違うが「湾岸ミッドナイト」の集大成、最終到達地点として描いている、と作者の楠先生は話している。
この作品、正直に言って、面白くはないが、読むのはやめない
初期の楠作品にあった荒っぽいストーリー展開ではなく、ゆっくりとしてあまり凹凸がないので、何を主題にしているのかがよく分からない。また、主人公も「あいつとララバイ」の菱木研二のような明るさや、速さにまっすぐな爽快感に欠けるし、さりとて「湾岸ミッドナイト」のアキオ(朝倉晶夫)のような他者を拒絶するようなトゲトゲしく昏く冷たい熱情もない。(アキオも後半になると、ホワッとしてマイルドな感じになってしまうが)
若きカーメカニックである主人公元木は、理屈ぽいし、生真面目なうえに優柔不断で、ほとんど共感できないのである。
正直にいうと「湾岸ミッドナイト」の続編的作品である(世界観と設定を引き継いでいる)「湾岸ミッドナイト C1ランナー」の主人公もそうだった。その周囲のサブキャラクターはいいが、主人公までが疾走感を失うと、クルマやバイクの漫画はある意味破綻してしまうと僕は思う。
じゃあ読むのをやめろよ、と言われれば・・・・やめない。他に人には読むことを勧めないが、僕は最後まで読み続けるだろう。なぜかというと、理由は2つある。
一つ目は、そのタイトルだ。 銀灰のスピードスター 。これは主人公が偶然乗ることになる古い空冷ポルシェ911ターボのことで、もともとは黄色いオリジナルカラーを、前の持ち主が銀灰色に塗り直した。
前述したように、茫洋とした主人公 元木は、漫然と進む日常の生活の中で目的を見出せず、すべてが灰色に見えていた。その中でひょんなことからリストアに携わることになった空冷ポルシェ・ターボだけが、銀色の光を放ち、彼の心に侵食してくる。他のすべてを後ろに放り投げてでも、この911ターボに関わりたくなってしまうのだ。そして彼は生活のすべてをかけて911ターボを名実ともに自分のモノとすることを決意し、さらに自らはひび割れた両手と引き換えに”本物”のメカニックへの道へと踏み出していく。
この気持ち、気分はよく理解できる。若いときに何に(人でもモノでも趣味でもいい)出会うかで、その先の人生は変わる。このタイトルは、それを端的に示しているのである。
二つ目は、なにをおいても楠先生の描くクルマが、やはりセクシーだということだ。
「湾岸ミッドナイト」の悪魔のZことフェアレディS30Zもそうだったし、「あいつのララバイ」の ZII を始めとするオートバイたちは、緻密さに欠ける代わりに躍動感が半端なかった。それはまるで、着飾ったゴージャスな女たちというよりは、例えば踊りまくって化粧もとれかかった女に見える爽快さに近いようなセクシーさだ。
(その代わり、楠先生の描く女性は、クルマほどにはセクシーじゃないんだなw)
というわけで、本作はわかる人にしかわからない。そんな作品だと思う。
決して魅力的ではない主人公、ダラダラとしたストーリー展開、理屈ぽい台詞回し。どれもが人に勧められるものではないのだが、銀灰色の、時代遅れの空冷ポルシェだけが妖しい輝きを放つ。いまだ読者を完璧に惹きつける走りを見せてはいないそのポルシェが、今後どういうカスタムを施され、どんな走りをみせて我々にもその銀の輝きをみせてくれるのか。その期待感を持って僕は読み続けているのである。
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フランスのカスタムビルダー Holographic Hammerがドツボ!
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【バイク無知ガールが教える?バイク用語】第39回:集合管
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【バイク無知ガールが教える?バイク用語】第39回:集合管

こんにちは。今回の教えてワードはこちら。
集合管
ざっくりいうと「集合管」はマフラーが集まったことのようですね!
実際に集合管になっているバイクをみてみましょう!
zerocustom.jp
本当だ!よくみるとパイプがまとめられていますね!なんか不思議〜〜!
けど、マフラーを「集合管」にするとどのような効果があるのでしょうか?ロレンス編集長に詳しく聞いてみましょう♩
おしえて!ロレンス編集長〜!!?
正しいお答え: from ロレンス編集長
はい、お答えします。
2気筒以上の多気筒エンジンを搭載した現代のバイクのほとんどは、マフラーのパイプが何かしらの形で集合してから排気される構造になっています。バイクの主流となっている4サイクルエンジンは、その名の通りシリンダー内で燃料を燃焼するごとに、ピストンが4回上下する構造になっています。そして多気筒エンジンではその爆発タイミングが、気筒ごとにずらしてあるのが一般的なのです。なので4気筒エンジンでみると、4つのシリンダーが同時に爆発するのではなく、各気筒が別々のタイミングで爆発しているのです。
ヨシムラが発明したと言われる集合管
つまり4気筒エンジンのマフラーの中ではドン、ドン、という排気の圧力が別々に発生していて、ちょっと難しい言葉ですが、これを排気脈動といいます。簡単にいうと集合管とはこの排気脈動を利用して、排気効率を高めてエンジンのパワーを上げるための工夫ということになります。この集合管が世に登場するのは1970年が始まった当初で、考案したのはかの「ヨシムラ」の創始者・ポップ吉村こと吉村秀雄さんと言われています。それまではエンジンから吐き出される排気ガスは、すみやかに排出した方がいいと考えられていて、気筒ごとにパイプのマフラーが装着されていました。この4本あるマフラーを、1本にまとめたら軽量化できると考えて作り出された集合管は、馬力を上げてトルクの谷を解消する効果があったのです。
www.ridersdiscount.com
このポップ吉村さんが発明したといわれる、レーシングマシンのための集合管は、その後レーサーだけではなく、メーカーが販売する一般市販車にも採用されるようになってゆきます。この発明がいかにエンジンに有用だったかの証しですね。4本のマフラーを1本にまとめた集合管は、その後さらに研究されて、いまは4本を1本にする「4 in 1」から、4本を2本にしてから1本にする「4 in 2 in 1」、これをさらに2本に分ける「4 in 1 in 2」などの種類があり、現代のバイクの性能を支える重要なパーツとなっているのです。
暴走族の必須アイテムだった集合管
私が高校生だった頃の世間は、暴走族が社会問題になるような時代で、集合管といえば暴走族の爆音を吐き出す改造パーツの代表でした。集合管を世に送り出した「ヨシムラ」のステッカーも、当時のそんな若者たちのシンボルとなっていた時代もありましたが、バイク文化の成熟と合わせるように、集合管の「ヨシムラ」はいまではレーシングシーンのアイコンのようになっています。
集合管...。そんな時代を経てきた私のような世代のバイク乗りには、若い頃の甘酸っぱさを思い出させる、特別な響きのある言葉でもありますね。プゥオ〜〜〜ン!

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グラビア週末スペシャル 【ヘルメット女子】SEASON-III 005
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FAT BOY 300 ワイド.... 最新カスタム完成!!
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グラビア週末スペシャル【ヘルメット女子】SEASON-III 004
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いま女子に問う。MotoGPきってのイケメンライダーは誰だ。
バイクメディア ロレンス lrnc.cc MOTORCYCLE イケメン

いま女子に問う。MotoGPきってのイケメンライダーは誰だ。

最近のアスリートを見ていると、才能と見かけ(顔とかね)が一致している、つまりどちらも優れた人が多くなっていることに気がつきませんか?
この傾向はMotoGPにも派生しており、今年のトップライダーはことごとくイケメンぞろいです。
イケメンとは程遠いトーマスとしては、まったくもってムカつくのですが、男のヤキモチはみっともない、ということで、今回は、MotoGPライダーイケメンぶりを紹介してみようと思います。
まずはロレンス命名の二人のアンドレアこと、ドゥカティの二人。
アンドレア・イアンソーネとドヴィツィオーゾ。さすがにイタリアの色男って感じじゃあありませんか??
イアンソーネは悪ガキっぽくて女たらしそう(勝手な想像)。
アンドレア・イアンノーネ
www.andreaiannone.com
ドヴィツィオーゾは真面目な好青年ぽい(勝手な推測)。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
www.andreadovizioso.com
次はSUZUKIのお二人。
二人ともどこか内気な感じがしますが、ほんとのところはどうでしょう。
ビナーレスのほうが、年上女性からの支持を集めそう。
左がアレイシ・エスパルガロ、右がマヴェリック・ビナーレス
www.youtube.com
そしてホンダは・・
マルケスもペドロサも、わりと童顔で、可愛い系ですね。
シャイそうな笑顔でHola!と挨拶されたら、心を根こそぎもってかれそうです。
マルク・マルケス
twitter.com
ダニ・ペドロサ
www.honda.co.jp
最後はYAMAHAです。
最後は2015年のMotoGPを牽引するYAMAHAの二人。
ロレンソとロッシは、これまた異なる魅力の持ち主ですね。
ホルヘ・ロレンソ
race.yamaha-motor.co.jp
ロレンソは目が綺麗ですね。ただ、無精髭は剃ったほうが彼には合っている気が。大きなお世話ですがw
V.ロッシ
sportiva.shueisha.co.jp
最後、というか真打ちはやっぱりこの人。
レーシングライダーにはわりと珍しい長身に、この甘いマスクです。しかも常に陽気で剽軽さを併せ持っています。
おまけに天から授かった才能と、勝ち取ってきた財産。そりゃもてますよねえ。
さあ、女子の皆さん、どうでしたでしょうか?
あなたなら、どのイケメンが好みでしょうか??

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