http://deuscustoms.com/bikes/models/?style=caferacer
あまり目移りすることのない僕だが、最近原宿に店舗を出して日本進出を果たした、豪州発のカスタムバイクブランドの、Deus Ex Machinaのラインナップには心を動かされてしまう。彼らの作るモーターサイクルは実にオシャレで色合いもよく、コレクションしたくなるのだ。
Deusとはデウス、つまり神だ。Deus Ex Machinaを直訳すると機械仕掛けの神となる。元々は演劇用語で、例えば『ファウスト』のエンディングで、悪魔メフィストフェレスとの契約によって人生の快楽を味わい尽くす主人公が、人生に満足して魂を受け渡そうとする瞬間に天使に救われて天国へと登っていく。このようにそれまでのストーリーを、神や天使などの超絶した存在の唐突な登場によってどんでん返しで終わらせるような手法のことだ。
なんとなく豪放磊落だが大雑把そうな(失礼・・)オーストラリアのブランドからすると、実に美しく品のあるネーミングをしたものだと思う。
Deusは、オートバイと、サーフィン、そしてそれらに関わるファッションアイテムを扱う複合的なブランドだ。残念ながらまだ店舗に訪れる機会を得ていないのだが、近々その世界観を肌感で味わい、クリエイター魂を”受け渡したい”ものだ。